政経とはどんな科目なのか
受験科目の選択をするにあたって、政治・経済とはどんな科目なのでしょうか。政経を選ぶメリットやデメリットを紹介します。
目次
政経を選ぶメリット
まずは政経を選ぶメリットから紹介します。
少ない時間で仕上げやすい
特に私大入試で使う場合は、「足を引っ張らない」程度のレベルまで持っていくのに掛かる時間が、日本史・世界史や数学と比べると短くできます。
それはなぜかというと、覚える量が少ないためです。
日本史や世界史の用語集と、政経の用語集を比較するとその厚さは6割程度しかありません。その分、理解や解釈が求められるのですが、足を引っ張らない程度のレベルで仕上げればよいのであれば、最も効率のよい科目と言えます。
日常生活の知識が役立つ
政経は日本史、世界史や数学などの私大のほかの「第三科目」や、センター試験のほかの地歴公民科目とは異なり、日常生活の中で得てきた知識を活かせる科目です。
普段からニュースや新聞に触れる機会が多い人であれば、そうしたところから得た知識を入試の答案に生かすことが可能です。私のようにこれまで政経の勉強を全くしたことが無くても、センター試験の過去問でいきなり「8割」を取れてしまうこともあります(普段から新聞を読んでいました)
理解と暗記のバランスが良い
上でも説明したように、政経は覚える量が少ない科目です。
その分、理解(法律や経済のシステムなど)を求められる科目でもあるのですが、「暗記ばかりでは飽きてしまう!」という人にちょうどいいです。
政経のデメリット
続いて、政経という科目のデメリットを紹介します。
受験科目で使えない大学がある
センター試験のみの利用であれば、政経は特に目立ったデメリットはありません。まあ、人によって向き不向きがあるので、向かない人は他の科目を選んだ方がいいのは言うまでもないことですが。
その上で、政経の最大のデメリットは「入試科目として使えない私大」が一部あるという点です。
例えば慶應や立教、早稲田の一部学部では政経を入試科目として設定していません。その他の大学では多くのところが対応していますが、一部使えないところがある点は注意が必要です。
決して使える大学が少ないというわけではありませんが、私大入試で利用する場合は自分が志望する大学を政経で受験出来るのか、という点は最初にしっかり確認しておきましょう。
大きな得点源にするのが難しい
足を引っ張らない程度のレベルまで仕上げるのは楽な政経ですが、これを得点源にするのは非常に難しいです。
入試では選択科目ごとの難易度による不公平を解消するため「得点調整」というものが行われます。政経は他の科目よりも高得点が出やすいことが多いため、うんと高い点数を取っても得点調整で点数を減らされる場合があります。
したがって、高い点数を取れるからといって、それがそのまま得点源につながるとは限らないのです。特に私大入試の場合は、政経だけで英語・国語の失点を挽回しようという考えは危険です。